声調  母音  子音

 

 

 

声調

「声調」とは「音の高低や音が上がったり下がったりする調子のこと」ですが、中国語は一つ一つの音節にこれがついている。
中国語の声調は主に第一から第四の「四声」と軽く発音するの「軽声」。
日本語は多少アクセントが変わっても、意味は通じるが、中国語は声調の違いによって、全く違う意味の単語になるため注意!

第一声:高く平らな音。合唱団で高音を歌うような感じで、最初高い音を出してその音の高さを最後までキープする。

第二声:急に高く上げる。「はあ?!」と怒った時の声みたい。

第三声:最初は低く抑えて、途中から上がる。「いいえ」という時の声調みたい。

第四声:一気に下げる。「はい!」とはっきり答える時の声調みたい。

本サイトでの発音音声はすべて「四声」をつけてるので、音声を聴きながら練習してみましょう!

 

母音

母音とは、音が口から出る時舌や唇の動きで邪魔されない時の音のこと。
日本語には「あいうえお」の5つの母音がある。
中国語には7つの単母音と2つ以上の単母音を組み合わせした複母音の計36個もある。
数は多いですが、その基本の7つの単母音をしっかり覚えば、簡単にできる。
キレイに中国語を発音するコツは、大げさに口の形を作って、くっきりと発音すること。
では、それぞれの音声を聴きながら練習してみましょう!

単母音 音声 説明
a 口を大きく「ア」
o 口の形を丸く作って「オ」口の形をしっかり作らのがポイント。
e 口を少し左右に引いて、のどの奥からうめき声。
i はっきり口を横に開いて「イ」
u 「ふー」の口で、のどの奥から「ウ」
ü 口を日本語の「ユ」の形より小さく、突き出すような感じで「ウ」
er 「e」と言いながら、舌先をそり上げる。

 

複母音 音声 説明
ai〜ouのポイント 口を大きく→小さく。音もだんだん弱く。音を滑らかに。
ai 「ア」に「イ」を軽く添える。
ei 「エ」に「イ」を軽く添える。
ao 「ア」に軽く「オ」を添える。
ou 「Oh!!」に近い。「オ」より唇をまるめて「オ」、に軽く「ウ」を添える。
ia〜üeのポイント 口を小さく→大きく。音もだんだん強く。
ia 「イ」→「ア」と発音。
ie 「Yeah!!」に近い。「イ」→「エ」。最終的には「エ」
ua 唇を突き出して「ウ」から、口をあけてだんだん「ア」
uo 唇を突き出して「ウ」から、唇を丸めてだんだん「オ」。
üe 「ゆえ!(早口)」に近い。唇を「ユ」の形にして「イ」から、なめらかに「エ」。最終的には「エ」
iao〜ueiのポイント 弱→強→弱。だんだん口を大きくし、だんだん小さく。滑らかに。
iao 「イ」→大きく「ア」→口を丸めて「オ」
iou
(iu)
この音は第1声、第2声の時、「o」が弱く。
第3声、第4声の時は「o」を強く。
(子音がある時のピンインは「o」を省略。)
uai 口を突き出して「ウ」の音から、口を大きくあけて「ア」、さらに「イ」。この3つの音をなめらかにつないで発音します。
uei
(ui)
「ウェイ」に近い。口を突き出して「ウ」→「e」。からの「イ」

(子音がある時は「e」を省略して書く。ただし発音する時は「e」を意識して発音するとGood。第1声、第2声の時「e」の音はきわめて弱い。

 

 

鼻母音 音声 説明
~nのポイント 「案内」の「あん(案)」で終わり。「ない(内)」をいうつもりで発音
an 「a」→舌を上の前歯の裏に押し付けて「n」
en 「e」→舌を上の前歯の裏に押し付けて「n」
in
(yin)
「i」→舌を上の前歯の裏に押し付けて「n」
ian
(yan)
日本語の「エ」に近い。「i」→すぐ「a」→舌を上の前歯の裏に押し付けて「n」
uan
(wan)
「軽く「u」→すぐ「a」→舌を上の前歯の裏に押し付けて「n」
un
(wen)
軽く「u」→すぐに「e」→舌を上の前歯の裏に押し付けて「n」
(子音が付く時は「un」、子音がつかない時は「wen」と書く)
üan
(yuan)
軽く「ü」→すぐに「a」→舌を上の前歯の裏に押し付けて「n」。この時「a」は日本語の「エ」。
ün
(yun)
軽く「ü」→舌を上の前歯の裏に押し付けて「n」
~ngのポイント 「案外」「あん(案)」で終わり。「がい(外)」を言うつもりで発音。「ん」で止まった口の中では舌先がどこにもつかず、息が鼻から抜け出ている感じが「~ng」
ang 「a」→軽く舌を引きながら舌の付け根を持ち上げ、上あごの奥につけて、鼻から息を出しながら「~ng」
eng 「e」→軽く舌を引きながら舌の付け根を持ち上げ、上あごの奥につけて、鼻から息を出しながら「~ng」またこの「e」は単母音の「e」で説明した音。
ong 「o」→軽く舌を引きながら、舌の付け根を持ち上げ、上あごの奥につけて、鼻から息を出しながら「~ng」
iang
(yang)
「i」→すぐ「a」を発音し、軽く舌を引きながら舌の付け根を持ち上げ、上あごの奥につけて、鼻から息を出しながら「~ng」
ing
(ying)
「i」→軽く舌を引きながら舌の付け根を持ち上げ、上あごの奥につけて、鼻から息を出しながら「~ng」
iong
(yong)
「i」→すぐ「o」→軽く舌を引きながら舌の付け根を持ち上げ、上あごの奥につけて、鼻から息を出しながら「~ng」
uang
(wang)
「u」→すぐ「a」→軽く舌を引きながら舌の付け根を持ち上げ、上あごの奥につけて、鼻から息を出しながら「~ng」
ueng
(weng)
「u」→すぐ「e」→軽く舌を引きながら舌の付け根を持ち上げ、上あごの奥につけて、鼻から息を出しながら「~ng」またこの「e」は単母音の「e」で説明した音。

 

子音

子音とは、口の中の空気の流れを、舌・歯・唇などによって妨害し、妨げることによって発する音のこと。
たとえば日本語の「か」は「k」という子音と「a」という母音でできている。中国語には子音は21個ある。
発音する時の歯と舌の位置によって大きく6種類に分かれる。
それぞれの音声を聴きながら練習してみましょう!

子音 音声 説明
唇音
(しんおん)
唇を使って発音。※その後母音「o」をつけたパターン
b 唇が見えなくなるくらいしっかり閉じ、息をため、唇を急に開ける。この時、ためた息を自然に吐き出す。
p 唇が見えなくなるくらいしっかり閉じ、息をため、唇を急に開ける。この時ためた息を一気に力をこめて吐き出します。
m 唇が見えなくなるくらいしっかり閉じ、息をため、唇を急に開け「m」という。
f 英語の「f」に近い音。上の歯と舌の唇を摩擦するイメージ。
舌尖音
(ぜっせんおん)
舌尖音は舌先を上の歯茎の上歯に近い部分に軽くつけて発音します。※その後母音「e」をつけて。
d 舌先を上の歯茎のうち歯に近い部分に軽くつけて、舌をはずし「d」息は自然に吐き出す。
t 舌先を上の歯茎のうち歯に近い部分に軽くつけて、舌をはずし「t」息は一気に吐き出す。
n 舌先を上の歯茎のうち歯に近い部分に軽くつけて、舌をはずし「n」
l 日本語の「ラ」の舌先を歯茎につけたまま舌の両側から音が流れ出てくる感じ。
舌根音
(ぜっこんおん)
舌根音は、舌の奥の部分をギュッとし、喉に力を入れて発音します。※母音「e」をつけたパターン。
g 舌の奥の部分をギュッとし、「g」の音を出す。その際息は自然に吐き出す。
k 舌の奥の部分をギュッとし、「g」の音を出す。その際息は自然に吐き出す。
h 寒い時両手に息を吹きかけ「ハーッ」とやるあの音。喉の奥から発音。
舌面音
(ぜつめんおん)
舌面音は舌先を舌の歯茎につけて発音。※その後母音「i」をつけたパターン。
j 舌面を盛り上がらせ、これを歯茎から喉の方まで触れさせて「j」の音を出す。その際息は自然に吐き出します。
q 舌面を盛り上がらせ、これを歯茎から喉の方まで触れさせて「q」の音を出す。その際息は一気に力をこめて吐き出します。
x 舌面を盛り上がらせ、これを歯茎から喉の方まで触れさせて「x」の音を出す。
舌歯音
(ぜっしおん)
舌歯音は舌先を上の歯茎につけて発音。※その後母音iをつけたパターン。
z 舌先よりやや奥寄りの部分を上歯の歯茎に触れさせて「z」の音を出す。息は自然に吐き出す。
c 舌先よりやや奥寄りの部分を上歯の歯茎に触れさせて「c」の音を出す。息は一気に力をこめて吐き出す。
s 舌先よりやや奥寄りの部分を上歯の歯茎に触れさせて「s」の音をす。
そり舌音 そり舌音は舌先を上にそらせ、これを上顎の上にふれさせて出す音。※その後母音「i」をつけたパターン。
zh 舌を前歯の歯茎の裏に当て、上顎の凹み始めたあたりに舌先を当て、「ジ」を言うつもりで声にだす。息は自然に吐き出す。
ch 舌を前歯の歯茎の裏に当て、上顎の凹み始めたあたりに舌先を当て、「チ」と言うつもりで声を出す。息は一気に力をこめて吐き出す。
sh 舌を前歯の歯茎の裏に当て、上顎の凹み始めたあたりに舌先を当て、「チ」と言うつもりで声を出す。息は一気に力をこめて吐き出す。
r 舌を前歯の歯茎の裏に当て、上顎の凹み始めたあたりで舌をつけず、少し隙間を残して「リ」と言うつもりで声帯を震わす。
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